で、デベロッパーツールのティップス・アンド・トリックスというセッションでChromeのデベロッパーツールのtipsなどを聞いて「あーChrome面白いなー」と思ったので早速コード落としてビルドしようと思って既に数日過ぎました。
最近Mac Book Airを買ったのでMacでビルドします。
Chromiumについて
Chromiumはhttp://dev.chromium.org/でオープンソースプロジェクトとして開発されています。
ブラウザであるChromiumとOSであるChromium OSは別々になっています。
Macでのビルド方法はhttp://code.google.com/p/chromium/wiki/MacBuildInstructionsに書かれていますが英語だしすぐ忘れるので備忘録として書いていきます。
環境構築
Chromiumをビルドする為に必要な環境を構築しましょう。
必要な環境
MacでChomiumのソースを取得し、ビルドする為に必要な環境は以下の通りです。
XCodeのインストール
言わずと知れたIDEです。最初から入っている気もしますが入ってなかったりバージョンが足りてない場合はダウンロードしてインストールする必要があります。
Apple Developer Connectionのアカウントが必要です。
http://developer.apple.com/xcode/でゴニョゴニョして入手して下さい。
LionならApp Storeから入手も可能。無料で手に入ります。
gclientのインストール
depot_toolsと呼ばれるパッケージに含まれるgclientというモノ。
以下のsvnコマンドで取得します。
svn co http://src.chromium.org/svn/trunk/tools/depot_tools
depot_toolsをPATHに通しておきましょう。
vi ~/.bash_profile export PATH=$PATH:〜〜/depot_tools
gitのインストール
多分最初から入ってる気がするけどこの辺りを参照してインストールしてください。
コードの取得
gclientを使ってChromiumのソースを取得してみます。
gclientの他にtarballで配布されていたりgit cloneしたりも出来ます。
まずソースを落としてくる為のディレクトリを作成します。名前はなんでもいいです
mkdir chromium
作ったディレクトリの中に移動し、以下のコマンドを実行します。
cd chromium gclient config http://src.chromium.org/svn/trunk/src
chromiumディレクトリ内に.gclientというファイルが生成されます。
以下のコマンドを実行する事でソースをダウンロードする事ができます。
gclient sync
srcというディレクトリが生成され、その中にソースコードがダウンロードされます。
ビルド
ソースコードのダウンロードが完了したらいよいよビルドです。
ビルドの準備
LionやXCode4系の場合いろいろ問題があるっぽいのでここではClangを使ってビルドをします。
srcディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行し準備をします。
cd src GYP_GENERATORS=make GYP_DEFINES=clang=1 ./build/gyp_chromium
Lionを利用している場合は以下のコマンドを実行して下さい。
GYP_GENERATORS=make GYP_DEFINES=mac_sdk=10.6 ./build/gyp_chromium
デバッグビルド
ビルドの準備ができたらmakeでビルドします。
make chrome -j4
chromium/src/out/DebugにChromium.appが作成されます。
リリースビルド
リリースビルドは以下のコマンド
BUILDTYPE=Release make chrome -j4
chromium/src/out/ReleaseにChromium.appが作成されます。
実行
わーい。
デバッグビルドだとかなり動作が重いです。
リリースビルドだと大体現在リリースされているChromeと同じ様な速度が出ます。
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